屋根リフォームの費用・相場と工事の種類まとめ

屋根リフォームは、屋根塗装・カバー工法・屋根葺き替えがあります。

この記事では屋根リフォームの工事の種類と相場についてお伝えします。

ただし、条件によってはこれよりも高くなることもあれば、安くなることもあります。
どのような条件で相場価格が変動するのかをしっかり把握しておくことが重要です。

この記事を最後まで読めば、屋根リフォームの工事から工事をする上で注意しておきたいポイントがわかります。

この記事を読むとこんなことがわかります!

  • 工事別の相場や費用
  • 屋根リフォームの費用を抑える5つのコツ
  • 屋根専門業者の見つけ方

屋根リフォームや屋根工事を考えている方は是非最後まで読んでみて下さい!

屋根リフォームの費用相場と工事の種類まとめ

費用相場と工事の種類

屋根塗装リフォーム

屋根塗装リフォーム

屋根塗装リフォームとは、塗装を施す工事のことです。

現状の屋根材をそのまま活かすべく、見た目を良くするだけではなくバリアとしての役割を果たすものもあります。

主にスレート屋根が対象ですが、瓦屋根でもタイプによっては塗装を必要とするものもあります。

屋根塗装リフォームの相場

屋根塗装の相場はおよそ35万円~65万円が相場です。

価格の開きが大きいですが、これは使用する塗料のグレードによって価格が変わるためです。
もちろん屋根面積にも比例します。

塗料グレード 費用(25坪・80㎡)
ウレタン樹脂塗料 35~37万円
シリコン樹脂塗料 41~45万円
ラジカル制御塗料 45~49万円
フッ素樹脂塗料 90万円
遮熱・断熱塗料 49~53万円
無機塗料 57~65万円

工事期間

6日~8日間(足場の組み立て・解体を含む)

メリット

他の屋根リフォーム工事と比べて、一番安価で済む。

デメリット

屋根材自体を変えるわけではないので、約10年ごとに再塗装が必要となる。

屋根葺き替え工事

屋根葺き替え工事

今の屋根材を取り外して、新しい屋根材に取り換える工事です。

瓦は極端に他の屋根材よりも重量が重いので、他の屋根材から瓦に変更することはほとんどありません。

今多いのは瓦からガルバリウム鋼板などの軽い屋根材への葺き替えです。

工事前の屋根材 工事後の屋根材 費用(25坪、面積80㎡)
スレート スレート、アスファルトシングル 120-160万円
スレート ガルバリウム鋼板 140-180万円
ガルバリウム鋼板 スレート 130-170万円
ガルバリウム鋼板 ガルバリウム鋼板 140-180万円
160-210万円
スレート 130-170万円
ガルバリウム鋼板 150-200万円

工事期間

4日~8日間(足場の組み立て・解体を含む)

葺き替えを行うこと自体のメリット

屋根を新しいものに交換するので、寿命が新築時に戻って、延びる。

葺き替えを行うこと自体のデメリット

屋根リフォーム工事のなかでは、一番工期が長くなるうえに、価格も高価。

屋根カバー工法

屋根カバー工法

新しい屋根材に葺き替えるのではなく、今の屋根材はそのままに、上からガルバリウム鋼板などの金属屋根を被せる工法。「重ね葺き」という言い方もします。

スレート屋根に金属屋根をカバーするのが主流です。

屋根カバー工法の相場

100-140万円

工事期間

3日~5日間(足場の組み立て・解体を含む)

メリット

既存の屋根材の撤去費用が掛からないため、工期が短くなり、価格が安くなる。

デメリット

古い屋根材を撤去せずに、新しい屋根材をそのまま被せるので、重量が重くなり、耐震性が下がる。

▼もっと詳しくカバー工法を知りたい方
>>屋根カバー工法(重ね葺き)の費用やメリット・デメリットは?

屋根リフォームの屋根材別費用

ガルバリウム鋼板の工事費用

ガルバリウム鋼板は非常に軽量かつ耐久性が高く、錆びに強い金属板です。

新築時に採用される屋根材が瓦からスレート、そして今はガルバリウム鋼板を主とする金属屋根にシェアが移ってきているため、生産量が増え価格が下がってきています。

結果としてカバー工法や葺き替え工事でも最も多く採用されることになり、一昔前に比べるとお求めやすい価格になっています。

費用

葺き替え工事:140-200万円(既存の屋根材による)

屋根カバー工法:100-140万円

耐用年数

30年

ガルバリウム鋼板を使うメリット

軽いので、耐震性が高くなること。スレート屋根より耐久年数が長く、瓦に比べると価格も安い。

ガルバリウム鋼板を使うデメリット

  • スレート屋根に比べると価格は高い。
  • 瓦(セメント瓦・モニエル瓦は除く)は定期的な塗装は必要としないが、
    メンテナンスとしての塗装が必要。

スレート屋根工事費用

価格が安く施工も用意なため、瓦が主流だった日本の屋根で一気にシェアを取っていった屋根材です。

今はそのシェア1位の座はガルバリウム鋼板を主とする金属屋根に譲っていますが、非常に多く採用されている屋根材です。

スレート屋根は葺き替え工事よりも、より安く済む金属屋根によるカバー工法が採用されることがほとんどです。

費用

120-160万円

耐用年数

20-25年(10年に一度程度の塗装が必要)

スレート屋根を使うことのメリット

  • 価格が安価
  • 瓦よりはるかに軽く耐震性が高くなる

スレート屋根を使うことのデメリット

  • 塗膜によるバリアがないと吸水性も高いため、割れやすく、耐久性が低い
  • 耐久性を保つために定期的な塗装によるメンテナンスが必要

瓦の工事費用

陶器瓦、粘土瓦、いぶし瓦など、材質の違いがあり、さらに瓦の形状も、S瓦、和瓦、洋瓦、平板瓦など、瓦といっても非常に多くの種類があります。

最近では耐震性の面から瓦をガルバリウム鋼板などの金属屋根に葺き替える方の方が多いですが、その圧倒的な耐久性の高さから根強い人気があります。

しかしその分もっとも高額になっています。

費用

160-210万円

耐用年数

50年以上(半永久とも言われております)

瓦を使うメリット

50年以上という耐久性が最も高い上に、
塗装などのメンテナンスを必要としないこと(セメント瓦・モニエル瓦を除く)

瓦を使うデメリット

重量が最も重いので、耐震性が下がってしまう。

屋根リフォームの費用を抑える5つのコツ

屋根リフォームの費用を抑える5つのコツ

屋根リフォームの工事を明確にする

葺き替えた方がいいのか、カバー工法で被せた方がいいのか、それとも塗装で十分なのか、
既存の屋根の状態によって最適な工事方法が変わってきます。

もちろん塗装が一番安価ですが、本来葺き替えをしなければいけなかった屋根に対して塗装で済ませてしまうと、結局数年後に葺き替えることになります。

結果として、トータルでかかる金額が多くなってしまうことを考えると、長い目で見て
どの屋根工事を行うのが最適なのかを明確にすること
がまず重要になってきます。

事前の情報収集を行う

屋根リフォーム工事を検討する方は、訪問販売会社が自宅にやってきて、屋根の不具合を指摘されたことがきっかけという方が多いです。

もちろん本当に不具合が起きているケースもありますが、なにごとも起きていない屋根に対して不安をあおり、無駄な工事を法外な価格で実施したというような類の相談が、毎年消費者センターには多く寄せられています。

自宅の屋根は塗装などの定期メンテナンスが必要な屋根なのか、定期メンテナンスはどのくらいの周期で行うべきものなのか、どのくらいの費用がかかるのか、葺き替えをする場合はどのような状態になったら葺き替えをする必要があるのかなど、ある程度最低限の知識を事前に備えておくことで、悪意ある会社にひっかかることを防ぐことができます。

火災保険の活用

火災をはじめ、落雷、風災(台風)などの自然災害が原因で屋根の破損や劣化がみられる場合は、火災保険が適用されるケースが多々あります。

保険適用になれば少ない費用負担か、場合によっては費用負担なしで屋根の修繕をすることが可能です。

ご加入されている火災保険の内容を一度確認することをお勧めいたします。

補助金を活用する

市区町村によっては、屋根の修繕に対して、補助金を出しているところがあります。

補助金がある場合は市役所のHPに補助金をもらえる条件が掲載されているので、ぜひ一度自分のお住いに地域では補助金があるのか確認をしてみてください。

また年度によっても変わってきますので、屋根工事を検討する際も改めてチェックをする必要があります。

近年ですと、平均で10~20万円、地域によっては30万円程度もらうことができます。

複数業者からの見積り

各業者によって、最適と思われる工事の見解が分かれます。また、同じ内容でも価格も違います。さらに言うと、同じガルバリウム鋼板の葺き替え工事でも数多くのガルバリウム鋼板の種類があり、材質、色、保証面、価格が変わってきます。

大切な生活を守る屋根工事ですので、安心してお願いできる業者を総合判断で選ぶ必要があります。

屋根専門工事業者の見つけ方

屋根専門工事業者の見つけ方

屋根工事業者は、大きくは「瓦葺工事会社」「板金工事会社」「塗装会社」の3つに分かれます。

「瓦葺工事会社」は、瓦を葺くことを専門とする屋根工事会社。

「板金工事会社」は、金属を加工して(板金)屋根に葺くことを専門とする屋根工事会社。

「塗装会社」は、屋根は葺かず、塗装をすることでメンテナンスをする屋根工事会社。

ではスレート屋根はどの業者が行うのかおわかりになるでしょうか?

これは「瓦葺工事会社」「板金工事会社」の両方とも行うことができます。

スレート屋根専門の会社もない事もないのですが、瓦や金属に比べて工事自体が容易なため、あまり見かけません。

さらにややこしいのが、近年の住宅業界においては「瓦葺工事会社」が板金工事を、「板金工事会社」が瓦葺工事を請け負うことも多くなってきており、専門性が薄れてきています。

特に、前者の瓦葺工事会社は瓦屋根のシェアがどんどん小さくなってきていますので、必然的に板金屋根への仕事を請け負うようになってきているのです。

そのなかでも、良い屋根工事業者を見つけるポイントは、

  1. 自社で工事まで対応してくれる会社かどうか
    余計中間マージンを省き、工事後のメンテナンスもその会社が行うので一番重要なポイントです。
  2. 実績面がしっかり持った会社かどうか
    屋根工事はどのような材料を使うかももちろん大事ですが、その品質は、工事技術により変わります。
    経験値は技術に直結する指標です。
  3. 最適な工事提案をしてくれるかどうか
    カバー工法で済むところを無理に葺き替えにしようとしていないか等、偏った意見ではなく根拠のあるユーザー目線の最適な工事内容を提案する会社を選ぶ必要があります。
  4. 地元に根ざした会社かどうか
    住まいの目的は雨風をしのぐことです。その根幹となる屋根工事は万が一何か不具合が起きた場合に即時の対応が必要となります。常に迅速に対応してくれる会社かどうかも大事なポイントです。

まとめ

  • 屋根リフォームの費用相場はいくら?

    工事方法や屋根材によって全く違います。50~200万円とかなり幅が広がってしまいます。屋根工事と一言で言っても、様々な種類があり、それによって、工事に必要な部材代、さらに工事に必要なが時間が変わってくれば、職人さんの人数や工事日数も変わってくるために工事代も変わっていきます。

  • 屋根リフォームの費用を安くするには?

    相見積もりをしっかり取ることと、屋根工事店に直接工事をお願いすることです。ご案内したとおり、工事方法によって価格が違うので、当初考えていた工事ではない方法で済む場合が十分に考えられます。また、建築業界は、下請け、孫請けまでの多重構造になっておりますので、中間マージンが掛かるような余計な費用はかからないように業者を選ぶ必要があります。

屋根は多様な種類があり、工事方法も塗り替え・重ね張り・張り替えなどたくさんの選択肢があります。これをプロ以外の人で判断するのはなかなか難しいですよね。

屋根工事パートナーズでは地元で評判の工事業者さんから屋根を無料で見てもらえるサービスを行っています。

まずは屋根リフォーム業者に診てもらうことから始めてみてはいかがでしょうか。

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